古の昔、ここアレフガルドの地は闇に包まれていました。
しかし伝説の勇者ロトが闇の支配者であった魔王を倒し、神から授かった光の玉で魔物たちを封じ込めたので、この地に平和が訪れたといわれています。
光の玉はアレフガルドを統治していたラルス1世の手に渡り、長い間 平和が続きました。

しかしラルス16世の頃、どこからともなく出現した魔の権化・竜王が城から光の玉を奪い、闇に閉ざしてしまったのです。
そのため世界は調和を失い、再び闇の時代がやってきました。
地には魔物たちがあふれ、いく人もの旅人たちがその毒牙にかかりました。
かつて旅人たちの目を楽しませた美しい野原も、毒の沼に姿を変え 人々の行く手を阻みます。
噂ではいくつもの町や村が、魔物たちにより跡形もなく滅ぼされたそうです。

アレフガルドに再び平和を!!

しかし竜王に戦いを挑んだ勇者たちは、誰ひとりとして生きて帰って来ませんでした。
それから何年が過ぎたでしょうか・・。
偉大なる予言者ムツヘタは言いました。
「やがてこの地のどこかに、伝説の勇者ロトの血をひく者が現れる。その者が竜王を滅ぼすであろう」と・・。

このムツヘタの予言は絶望に打ちひしがれていた人々に一筋の希望を与えました。
そして人々はロトの血をひく者が現れるのを今か今かと待ちわびました。
しかし人々の期待とは裏腹にロトの血をひく者が現れることはありませんでした・・。
ムツヘタの予言は次第に風化し忘れ去られ、再び人々から希望の光が失われていきました。

そんなある日、1人の若者がラルス16世のいるラダトームの城に呼び寄せられました。
その若者はただの平民、その平民である若者が王に呼ばれ城に招き入れられ、そして王の間に通されたのです。

少し困惑しながらも王に謁見する若者。
その若者を見たラルス16世は、感激で少し震えながらその若者に対して声高らかに言い放ちました。

「おお! 勇者ロトの血をひく者よ! そなたの来るのを待っておったぞ!!」

続く・・。

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