ラダトームの城から、地図を見ながら北に随分歩いた。
もう振り返っても城は見えない。
もう少し歩けば そろそろ海が見えてくるのでは?と思う頃。
ふと西を見ると小さな砂漠地帯が。
その砂漠地帯の中に洞窟らしきものが1つ見える・・。
一応地図には載っているが、どんな洞窟なのかは一切わからない。
かつぜは何かに引き寄せられるように洞窟に入って行った。
中に入ると辺りは真っ暗。
持っていた たいまつに火を灯した。
少し視界が良くなったな。
やはりここは自然に出来た洞窟ではないようだ。
一体誰が何のために・・?
恐る恐る奥に進んでみるのだが魔物は一切出てこない。
どうやらここは神聖な場所のようだな・・。
奥まで進むとさらに下に降りる階段が見えてきた。
そのまま下に降りる。
結構入り組んでいるが確実に先に進んでいる。
そして一番奥に小部屋のような空間があるのを確認した。
その小部屋には宝箱が1つ置いてある。
中には一枚の石板が入っていた。
石板にはこう書かれていた。
「私の名はロト。
私の血をひきし者よ。
ラダトームから見える魔の島に渡るには三つの物が必要だった。
私はそれらを集め、魔の島へ渡り、魔王を倒した。
そして今、その三つの神秘なる物を三人の賢者に託す。
彼らの子孫がそれらを守ってゆくだろう。
再び魔の島に悪が蘇った時、それらを集め戦うがよい」
これは・・ロトからのメッセージ!!
かつぜの胸に感動が込み上げてきた・・。
ロトが時間を超えて自分に話しかけてきているように感じた。
伝説の通り、昔 あの島には魔王がいたのか。
そしてあの断崖絶壁の島へ行くには三つの物が必要。
だがその三つの物とは? 見当もつかないよ・・。
まずはその三人の賢者を探さなきゃいけないな。
でも賢者ってどこにいるんだ・・?
手探りで手あたり次第探すしかないってことか・・。
かつぜはロトの石板を宝箱に戻し、洞窟を後にした。
まさに今 必要としている情報をロトが教えてくれた。
今の時代、こうなることをわかってて、自分の子孫に向けて打開策を残していてくれてたんだ・・。
偶然通りかかった洞窟で、この石板を発見したのは運命か? ロトの導きか?
ということは俺は本当にロトの血をひきし者なのか・・?
かつぜは興奮冷めやらぬままガライの町を目指すのであった。
続く・・。
画像はゲーム画面より引用しました。
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