PCエンジン(PC-Engine)
1987年にNEC HEから\24,800で発売された。
いよいよ第4世代の据置型ゲーム機の登場!
ここまで来ると明らかにグラフィックが違ってきます。
これはNECとハドソンの共同開発した代物です。
当時ハドソンは高度なゲーム表現を目指していたので、ファミコンではスペック的に限界を感じ、自らもゲーム機開発に携わったそうです。
ファミコンとセガ・マークVの差は少しのものでしたが、このPCエンジンのグラフィックはこれらとは一線を画すものです。
当時<THE 功夫>のCMで初めてPCエンジンの画面を見たのですが、
「本物(実写)みたいだ〜!!」
と思ったのを覚えています。
現在(2021年)のゲーム機と比べると全然実写には程遠いのですが、当時はこれくらい綺麗なグラフィックだと実写に近いと思ってしまったんですね(笑)
その後も当時とても人気のあったお菓子のビックリマンチョコをゲーム化した<ビックリマンワールド>や、人気バラエティ番組の<カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ>をゲーム化した<カトちゃんケンちゃん>のCMが次々に流れて、時代にマッチした凄いゲーム機が出てきたなと・・。
しかしビックリマンワールドや、カトちゃんケンちゃんは凄くやってみたかったので逆にテンションが落ちました。
そうです、自分はファミコンの他にさらにゲーム機を買う余裕は無かったので黙って見過ごすしかなかったのです・・。
でも実際は思ったより悲惨な事にはなりませんでした。
確かにPCエンジンからはスーパー桃太郎電鉄など良いタイトルがいっぱい出てましたが、ファミコンからもドラクエやFF、くにおくんシリーズなど怒涛のように面白いタイトルが発売されていたので特に不足感が無かったのです。
PCエンジンは欲しいけどファミコンで事足りるな〜って感じでした。
PCエンジンが出ても主役は依然としてファミコンだったのは多分これが理由だと思います。
その後もファミコンからスーパーファミコンに移り、相変わらず主役の座にはつけなかったのですが、周辺機器を使ってCD-ROMでゲームができたり(CD-ROM2、SUPER CD-ROM2)マイナー路線でグレードの高い存在感を出していました。
しかし94年に遂にCD-ROMを使ったゲーム機、セガサターンとプレイステーションが登場してしまいます。
それ以降は一気にセガサターン&プレステ旋風が巻き起こり、気がつけばPCエンジンの存在感はどこにも無くなっていました・・。